電験3種 過去問
電験3種が過去問だけの取り組みで合格できるのかどうかというと、、
正直、過去問だけで合格するにはかなり無理があります。
これは僕の経験からも明らかですし、今まで過去問だけで乗り切ろうと挑戦して失敗した人、挫折した人を何人も見てきました。
「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」の筆記試験レベルなら、過去問だけを解いて問題と解説を暗記するだけでも合格できます。
(実際にそれで合格している人は大勢います。というか合格する人はたいていそのパターンです。)
だから「電験3種もこの勢いで・・・」的な人が後を絶たないのですが、残念ながらそういう人の多くはすぐにでも挫折してしまいます。。。
なぜ電験3種は過去問だけで合格するのが難しいのか?
これはいたって簡単なことです。
「第二種電気工事士」「第一種電気工事士」の試験であれば、過去問で出題された問題が“ほとんどそのまま”か、“ちょっとだけ数値変えて”出題されることが多いです。
そんな問題が7〜8割くらいあって、合格ラインは6割ですから、その気になれば過去問だけでも合格できちゃうんです。
電気の基本的な理論なんて理解していなくても、「問題」と「解き方(解説)」を暗記すれば合格できるんですから、筆記試験の合格率50%以上というのもうなずけます。
ですが、「電験3種」は違います。
電験3種の場合は、過去問を焼きまわしたような問題はほとんど出題されません。
つまり、電気工事士のような簡単な資格試験であれば10年分くらいの過去問の問題と解説を暗記しただけで合格できてしまうのですが、電験3種では過去問の焼きまわしみたいな問題が極端に少ないので、それだけでは合格できないのです。
合格率10%以下という数字が、安易な暗記じゃ乗り切れないということを示しています。
では・・・
電験3種の問題はどのように出題されるのか?
電気工事士の場合は、“ほぼそのまま”か“ちょっと数字が変わってる”くらいのものがほとんどですが、
電験の場合は、“ちょっとひねって”出題されます。
ここ大事ですよ。
もう一度言います。
電験の場合は、“ちょっとひねって”出題されます。
この、“ちょっとひねって”というのが厄介なところで、これが「過去問だけで合格するには無理がある」という決定的な理由です。
問われている知識は過去問の内容と同じなんだけど、ちょっとひねられているせいで、過去問の解法をそのまま適用できないような問題が多いんです。
“知識の理解度を試す問題が多い”と言い換えても良いと思います。
ですから、結局のところ電験3種を合格するための一番の近道は、
“しっかりと電気の「基礎」を理解しながら勉強すること”
これに尽きます。
変な暗記法とか、なんとか回転法とか、そんな勉強法らしきものに頼るのではなくて、「しっかりと、基本から、理解しながら、勉強する」これが大事です。
過去問だけで乗り切れるのは、もうすでに電気の知識のある人(電気工学部の学生さんとか)だけです。
これから電気の勉強を始めようとしている人とか、「電工一種」に合格できた程度の知識の人が、電験3種を過去問だけで乗り切ろうとするのは、
部活でちょっとスポーツできるくらいの人が、全国レベルの猛者に勝負を挑むようなものです。
ボコボコにされておしまい。
合格したいなら、それなりの準備が必要なのです。
ではどうすれば独学でも合格を目指すことができるのか?
それは次のページで。
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