テキストは全部読まなくてもいい!?
資格試験は学校の学力試験とは決定的に違う点が一つあります。
それは・・・
「100点を取ってもなにも良い事はない」ということです。
普通、資格試験には合格ラインがあります。
電験三種だと、100点満点中おおよそ60点以上が合格ラインなのですが、資格によってそれぞれ合格ラインは必ずあります。
つまり電験三種の場合、60点をとるのも、100点をとるのも、合格には変わりないのです。
ここが、学校の学力試験とは大きく違うポイントです。
学力試験はより高い点数を求められます。
(60点より100点の方が評価されます)
資格試験は一定ラインを越えればそれで全く問題ないのです。
(ギリギリ合格も満点も同じ評価)
満点を取った人には、資格の有効期限が延長されることも、ハンバーガーの無料クーポンがもらえる事も、残念ながらありません。
実際僕も電験三種の資格を取得した時は、ラプラス変換が必要な計算問題や、苦手な電子関係の単元はバッサリ切り捨てました。
その他、数々の単元もバッサリ切り捨てました。
それでも、もちろん100点は取れませんでしたが、合格ラインは超えられたのです。
もし僕が、無理にラプラス変換を覚えようとしたり、苦手な電子を理解するために時間を費やしていたら、頭の悪かった僕は合格できなかったでしょう。
もし僕が“ラプラス変換”という未知の知識へ圧倒されて「電験三種は難しい」とビビってしまっていたら、試験を受けることすらなく、挫折していたでしょう。
(というか、ここで挫折しかけましたからね!!)
「ラプラス?なにそれ?ポ○モンのこと?」という無邪気な僕には、そんな難しいものは理解できるはずもなかったのです。
資格試験を最短で合格するには切り捨てる勇気が必要
切り捨てる、というと聞こえが悪いですね。
もうちょっとカッコよく言いましょう(笑)
“選択と集中”
です、はい。これが大事。
重要なところを選択して、集中して取り組む。ということ。
だからテキストを無理に全て読む必要はありません。
「必ず押さえておかなければならないところ」
というのはありますが、優先度低いし配点も小さいし重要ではない、ってところも結構あります。
テキストでは、重要なところで、理解できそうなところから点数を“積み上げて”いけばそれで全く問題ありません。
テキストを最初のページから読み進めて、到底理解できそうもないところは飛ばすか、ながし読みして「うん、やっぱり理解できない」ぐらいで諦めて、次へ進みましょう。
第一に優先させるべきなのは、“理解できるところを理解すること”です。
理解に苦しむところは、後回し。
そして、取りあえずテキストを一通り読み終わらせてみて、達成感を味わうことも脳にはいい刺激になります。
そうやって、一通り読み終わった時、あなたはその資格の全体像がイメージできるようになります。
全体がイメージできれば、あなたはその資格に特別な抵抗感もなくなり、そして、途中で挫折することもなくなるでしょう。
まずは、理解できるできないで、四苦八苦するよりも、資格の全体像をつかみとることが大事です。
たとえ理解できるところがあまりにも少なかったとしても、“積み上げて”いけばいいのですから。
最初にテキストを一通り読んで、全体の30%を理解したとしましょう。
そしたら次は、ちょっと難しそうだけどもう少しで理解できそうな50%、次はもう少しレベルを上げて70%、余裕ができたら80%と、少しずつ“積み上げて”いけばそれでいいのです。
というわけで、大事なのは・・・
その1:100点を取っても良い事はない。(選択と集中!)
その2:難しいところは、“勇気を持って”切り捨てる。
その3:簡単で重要なところから“積み上げる”
です。
ちなみに、ですが、
60点取ればいい、ということと、60%の理解度で良い、というのは微妙に違います。
全体を満遍なく60%理解にするのではなく、重要部分を100%理解して、
重要度の低い、配点の小さいところ、ここ理解してなくても他の分野には響かないよな、っていう部分。
切り捨てて良いのはそこです。
繰り返しますが、
“選択と集中”
です。
イメージとしては、全体の重要な60%以上の「部分」は100%近い「理解度」で、っていうこと。
理論の、直流回路とか、交流回路とか、磁気、静電気とかは、他の科目の基礎になるところなので、そこを切り捨てて良いというわけではありませんよ?
そういう重要なところは集中して優先して100%理解できるように繰り返しやる、
でもあんまり他に響かないし配点少ないっていうところは切り捨てる勇気(ラプラス変換とか)も時には必要。
ということです。
NEXT =>「電験3種に必要は数学とは?」
電気の基礎知識編 => 「交流を超簡単に考える方法」
お知らせ(資格とっ太郎の講座サービス)
本物の知識を追求する新しい電験3種のオンライン塾はこちら。
https://wkmn-ytr.com/daidenjuku/
電験2種のオンライン塾も始めました。
https://wkmn-ytr.com/2shusemi/