電験三種 合格体験記 その2
こんにちは、資格とっ太郎です。
「電験三種合格体験者のリアルな体験談」をご購読いただきましてありがとうございます。
少し長いですが、勉強の合間の息抜きにでもお読みいただければと思います。
前回、僕の高校の話しや受験を目指したきっかけ、そしてテキスト入手をかけたオカンとの激闘(?)の話をさせていただきました。
今回は、勉強開始から挫折までのストーリーになります。
それではよろしくお願いします!
■勉強開始!そして訪れる「挫折」・・・
オカンとの激闘を終えた僕は、ようやくテキストと問題集一式をそろえることができました。
それは、2006年の2月の事でした。
試験は8月なので残された時間は約6カ月です。
とりあえず僕は計画を立てる事にしました。
その時の実際の計画がこちらです。
2月:基礎数学
3月:理論
4月:電力
5月:電力、機械
6月:機械
7月:法規
8月:過去問
実際のところかなりギリギリの計画でした。。
それもそのはず。
あのご存知U-○AN様によると、標準学習期間は12カ月となっていたので、それに対して約半分の6カ月しかないのです。
しかしそれでも僕は、「これでも一応電気科の生徒だぜ?いけるっしょ!」とどこから湧いてくるのかわからない自信に充ち溢れていました。
しかしその自信が打ち砕かれるのに、あまり時間はかからなかったのです。。
初日。
学校が終わり、帰宅。
夕食を食べ、風呂に入り、机に向かいます。
まずは基礎数学から勉強です。
はっきり覚えています、最初の項目は“足し算引き算”でした。
「ちょいちょい、こんなの小学生でも解けるぜ?オレをあまり舐めるなよ?」
と、どこから湧いてきたかわからない自信が、更に盤石なものになったのは忘れもしません。
最初の方は簡単でした。
それもそのはず、もうすでに学校で習った内容なのですから。
そんなことはお構いなしに、どんどん自信を付けながらページを進めていく僕。
ご丁寧に挿入問題を全部キレイに解き、赤ペンで○を付けながら・・・
初日は200ページあるテキストを50ページくらいは進められたと思います。
実際は小中学校の数学の復習的な内容だったのでこのくらい進められるのは当たり前です。
なのに「このペースならあと3日で全部終わっちゃうぜ?べいべー?」と調子に乗っていた僕は、傍から見たら頭がおかしくなったようにしか見せません。
当然、内容は先に進むにつれて難しくなってきます。
四則計算から始まり、一次方程式、二次方程式、対数、三角関数、ベクトル、微分積分、微分方程式、ラプラス変換・・・と
(というか、今思えば電験3種用の数学テキストで微分方程式とかラプラス変換とか鬼畜すぎるだろ、と思うけども。。)
初日に進んだ50ページの勢い空しく、次の日は30ページ、その次の日は20ページとどんどんペースは落ちていきます。
そして、微分積分の項目にさしかかった時、僕の心にはもう「自信」の二文字は跡形もなく消え去っていたのです。
三角関数やベクトルは、いうなればもうすでに習ったところの復習だったのですが、微分積分は高校3年生で習う内容。
そう、当時の高校二年生の僕にとっては文字通り“未知の領域”だったのです。
「わからない・・・」
日本語が読めなくなってしまったのかと錯覚するほど、読めども読めども内容がわからないのです。
なんとか理解しようと頑張るのですが、今まで先生に授業で教わることしか勉強してこなかった僕は、自分の力で学び取るということができなかったのです。
この時始めて、僕は学びの壁にぶつかったのです。
いつも教えてくれる先生がいるとは限らないんだ・・・
齢17歳にして、これを悟ったのです。
おそらくこの時点で、テキストは3分の2以上進んでいたと思います。
しかしそれ以降は、一日2ページも進めることはできませんでした。
頑張って苦しみながらも理解しようと試みるのですが、なかなか上手くいかず理解したのかどうかわからず、取りあえずノロノロと歩みを進めていくのでした。。
この頃から、僕の目の前に「挫折」の二文字が浮かんできたのです。
■部活に専念するという「言い訳」
挫折を考えた僕ですが、実はまだ勉強を始めて一週間くらいしか経っていません。
せっかくテキストを買ってくれたオカンに申し訳ないという気持ちが芽生え・・・というのは嘘で、もしあきらめたことをオカンに知られたら、鬼の形相が僕の目の前に現れ、最悪の場合、必殺の裏拳が飛んでくるのは想像に難くなかったのです。
お金の恨みは恐ろしい・・・
というわけなので、とりあえずはあきらめたのではなく、いったん休憩という建前にして、勉強はしばらく放置することにしました。
幸い(?)僕は学校で弱小バドミントン部の部長を押しつけられ…もとい、任されていたので、引退間際のこの時期は部活を理由にするには最適でした。
そして実際に、この頃から部活の練習も厳しさを増していったので、しばらくは電験三種のことは僕の頭からすっかり消えてなくなっていました。
オカンは納得してはいないものの、しかたないといった感じで半ばあきらめムードを漂わせていました。
なんとか、怒りの裏拳は避けることができたのですが、思ったより残念そうな顔を浮かべるオカンを前に、このときなんだか申し訳ないなという気分におちいる僕。
「ごめんよ、オカン。約束、守れそうにないよ。。」
こうして一度は合格を決意していた僕ですが、一週間であっさりと挫折を経験することになってしまったのです。
今思えば、なんて親不幸な高校生なんだと、少し反省したりしなかったりの僕ですが、それだけ目の前の壁は大きかったのです。
はたして、このままで資格とっ太郎は電験三種に合格することができるのだろうか?
・・・つづく
次回は、
第三話 再び訪れる「きっかけ」
・4月新年度のスタート
・迫りくる受験申込期限・・・オカンの恐怖ふたたび
・熱血先生とゆかいな仲間達
で、お送りしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!
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