電験3種の勉強時間はどのくらい必要なのか?

電験3種 勉強時間・順番・科目

「絶対電験3種に合格するぞ!」と意気込んだ後は、がむしゃらに勉強を始めるのではなく、落ち着いてまずは勉強の計画を立てましょう。

 

話しはそれからです。

 

電験3種合格に必要な勉強時間はどのくらい?

 

まずは、合格までに必要な勉強時間をざっくりと把握しておきましょう。

 

これにはもちろん個人差があるので、一概にこれだけ!と確定することはできませんが、参考までにお伝えすると、ちゃんと勉強する前提で

 

「500〜1000時間」

 

というのが、経験上、妥当な時間だと思います。

 

“ちゃんと勉強する前提で”という条件が付いていることに注意してください。

 

これは絶対に覚えておいてほしいのですが(というか経験済みの方も多いと思いますが)、
基本的に電験3種の試験対策テキストは初心者が理解できるようには作られていません。

 

(ちなみに、「電工2種」や「電工1種」に合格できたくらいのレベルでは、基礎理論の理解としては初心者とあまり大差ないと思ってください。)

 

ですから、そんなテキストで勉強をはじめると「理解できないままぼーっとする時間」という無駄な時間が生まれてきます。

 

「500〜1000時間」というのは、そういう時間を“含まずに”算出した時間です。

 

なので、テキスト選びで失敗していると、理解できないままぼーっとする無駄な時間が増えて、勉強時間が2000時間にも3000時間にも伸びていく、ということになってしまいますのでご注意を。

 

 

初心者には、初心者が選ぶべきテキストというものがあります。

 

(詳しくは次のページで解説していますが、まずはこのページを引き続きご覧くださいませ。)

 

 

電験3種を勉強する順番は?

 

電験3種の科目は「理論」「電力」「機械」「法規」の4科目ですが、どのような順番で勉強を進めていけばいいのでしょうか?

 

まず最初に、全ての基礎になっている「理論」を必ず始めに勉強してください。
「理論」が理解できていないと、「機械」や「電力」の内容を理解することができないので。

 

理論の次が、「電力」か「機械」です。

 

このふたつはどちらからやってもあまり大差はないので好きな方(やりやすそうな方)から取り組んで大丈夫です。
(個人的には、どちらかというと「機械」のほうがおススメ)

 

で、最後に「法規」。

 

法規は暗記しなければならない内容が多いので、勉強から期間が空くとすぐに“忘れます”。
ですので、なるべく試験から期間の空かない最後に勉強するのがおススメです。

 

 

中には、1年目にやっかいな「法規」だけを確実に科目合格しておいて、2年目で「理論」「電力」「機械」に集中して合格を目指す、という人もいます。
(あまりお勧めはしませんが。法規にも理論的な計算問題は結構出てきますので。。)

 

 

狙うなら一発合格?それとも科目合格?

 

一発合格を狙うのか、それとも科目合格で2〜3年かけて合格を狙うのか。
それによって、どのように計画を立てていけばいいかも変わってきますよね?

 

結構迷う人も多いところなんですけど、僕は断然「一発合格狙い」をオススメしています。

 

というのも、科目合格狙いで何年もかけて合格を目指そうとすると勉強が続かず、結局いつまで経っても合格できない場合が多いからです。

 

 

一つずつ確実に行った方がいいんじゃないか?

 

と思う人も多いんですが、それ以上に多いのは、

 

「今年は2科目で良いから」

 

と、初めから余裕のありすぎる計画を立ててしまって、

 

結局、「まだ間に合う、まだ間に合う」と、勉強を後回しにしていつまでも習慣的に学習出来ずに、

 

試験前になって慌てて詰め込んで、結局合格まで届かない、というパターン。

 

 

1年目に電力に合格して・・・2年目は理論に合格して・・・3年目に機械を取りこぼして、電力の科目合格期限が切れて・・・4年目に機械に合格したけど、電力を取りこぼして・・・

 

みたいなことを延々続けて(いわゆるスパイラー)、結局合格までに10年かかりました、という人も少なくありません。

 

それでも合格できればまだいいほうです。
ほとんどの人は途中で挫折してしまいます。

 

 

ですから、狙うなら「一発合格」。

 

1年全力で頑張って合格するんだ!というくらいの意気込みで取りくんで、あえて余計な余裕を作らずに、毎日習慣的に学習を継続していくほうが
最終的に楽に合格できる道だと思います。

 

僕がサポートしている人の中でも、意外と一発合格は多いですし、
一発ではなくても「毎日勉強を継続して」いる人が殆どです。l

 

大事なのは、“毎日習慣的にやる”ってこと。

 

人間ってのは、普段やってることを今日もやる、という性質で動いている動物です。

 

だから本来、何か行動するときに「モチベーション」なんてものを振りかざして行動することのほうが少ないので、モチベーションなんてのは続かなくて当たり前。

 

「モチベーションが続きません!」

 

というのは今も昔も最もよく聞く悩みの一つですが、
これはある種当たり前のことで、もうしょうがないのです。人間はそういう風にできてるのですから。

 

 

だから、継続して勉強するにはモチベーションを必要とせずできるようにする必要があって、

 

そのためには

 

“いつもやってるから今日もやる”

 

という人間の本能的な行動原理で「勉強」をすればいいわけです。

 

なのでまずは、「いつもやってるから」という事実を作る。

 

そこからスタート。

 

だから、余計な余裕は作らない。

 

「いつ頃から勉強しようかな。」

 

なんて考えず、
今この瞬間からスタートして、
1日1分でも良いから勉強を毎日継続して、

 

“そのルールを絶対に死守する”

 

それが習慣化の原則、そして合格への最短の道のりです。

 

モチベーションで乗り越えようとしてはいけません。(そんなものは続かないので)

 

「習慣にするんだ。」

 

ということだけを意識して継続していれば、
1ヶ月もすれば“勉強するのが当たり前”の身体の出来上がりです。

 

そうすれば、あとは合格までは時間の問題。

 

ただその習慣に従って進み続ければいいのです。

 

 

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