電験2種に独学で一発合格した秘密

電験2種に独学で一発合格した秘密

どうも西(資格とっ太郎)です。

 

このページでは、僕が令和3年の電験2種の試験に独学で一発合格した、その具体的な流れや参考書、

 

あと勉強方法や、実際に苦労したこと、経験したからこそわかる「落とし穴」、などなど、そんな情報をくまなく公開していこうと思います。

 

 

 

電験2種は独学で合格できるのか?

 

まずこれについてですが、いくつかの条件を満たせば、

 

“できる”

 

というのが答えです。

 

実際に電験2種を受験する人の多くは独学ですし、僕自身も独学です。

 

ただ、そのためには気を付けておくべき事があります。

 

まず、電験2種に挑戦する人の多くは既に電験3種に合格しているか、もしくはその途中か、

 

いずれにしても3種の学習というのが土台にある人が殆どだと思いますので、その前提で「3種との違い」に着目する必要があります。

 

電験2種が電験3種と大きく異なる点は以下の二つです。

 

1、求められる数学知識が増える

 

ことと、

 

2、二次試験の記述式問題への対応

 

が不可欠となる。

 

独学でやっていくうえで、最も大きなネックとなるのがこの2点です。

 

 

上記のように、殆どの人が電験3種の学習を土台ストするなかで受験するにもかかわらず、一次試験と二次試験を通してみれば、

 

“95%以上の受験生が不合格”

 

となる試験ですが、この大きな理由が上記の2つにあります。

 

決して、「電験3種の延長線上」というような考えだけで勉強を進めていくと、(これはもうデータで示された事実として)上記のように「ほとんど落ちる」わけです。

 

これをまず忘れてはいけない。

 

事実は事実として正しく受け止めで、

 

“じゃあどうするか?”

 

を以下で考えていきましょう。

 

 

必要な勉強時間はどのくらい?

 

まずは勉強時間がどのくらい必要になるか?

 

これが気になるところかもしれないし、実際に電験3種でも多くの勉強時間を要したと思うのですけれども、これはもうハッキリ言います。

 

“あまり考えても意味がない”

 

というのが個人的には思うところなのですけれども、それでも参考までに強いて数字を挙げるなら。

 

10000時間

 

です。(0の数は間違えていません)

 

えっ、長すぎ?ホントに0の数、間違ってないか、って思いましたか?

 

 

さすがいきなり膨大な時間を提示しても意味わからないと思うので(笑)、ちょっとだけここで僕の考えを補足しておきます。

 

まず、電験の合格に必要な勉強時間ですが、

 

「一般的には」電験3種に1000時間といわれていたり、2種は3種を合格から起算して500時間とも、もしくはさらに1000時間必要とも言われています。

 

これほど、情報源によって数字が全然異なる事例もなかなかないんじゃないかと思うけれども、

 

こういういろんな数字が飛び交うということは、ハッキリ断言するなら「どれも信用できない」「すべきではない」ものです。

 

もっと言えば、「わからない」というのが正しい答えであり、姿勢です。

 

 

まだ実現していないことに挑戦することなのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれども、自分とは違う他人のデータというのはあまりにも個人差があるので当てにならないといえばそれまでなのですが、

 

まず、そもそもなぜ「勉強時間」を知ることってそんなに大事なのかってことです。

 

 

恐らく多くの人は「計画を立てるため」、ゴールが見えないとそこから逆算して1日の勉強時間に落とし込めないじゃないか、という、それっぽいことを考えると思いますけど、実はそこに大きな落とし穴があって、

 

もともとゴールが「わからない」のだから、逆算なんてできない、という事実に目を向けなければならないわけです。

 

逆算というのは、ゴールが明確にわかるからこそ、また不測の事態を考慮しないという前提があるからこそ、なんとか成立する手法なわけですけれども、

 

現実はそうではないですよね。

 

あなたという個人が、今という時点からどれだけの時間で合格にたどり着けるかは、不確定な要素が多すぎて全くわからないわけです。

 

 

冒頭で10000時間と言ったのは実はそういう意味があって、

 

10000時間もやれば、(まあ恐ろしく非効率なやり方でない限りは)「必ず合格する」と言っても決して言い過ぎではない数字だからです。

 

たぶん、99%は合格するんじゃないかな。

 

合格率5%以下と言われている試験に99%合格できるんだから、間違いない(爆)

 

 

さて、これは冗談でもアホなこと言ってるわけでもなく、こういう意識は持っておいたほうが良いと思うんですよ。

 

10000時間なんて勉強できるわけない、そんな時間はない、そう思う人も多いかもしれないですが、だけど「わからない」以上、設定する必要があるんならそう設定するしかない。

 

1年365日で達成しようとするなら、1日27時間以上勉強しなければならないから、精神と時の部屋に入らない限りは無理な数字なのだけれども、

 

10000時間を1年で達成する必要があるのではなく、限られた時間の中で、

 

“どれだけ10000時間に「近づけられるか」”

 

が重要だし、そういう姿勢で取り組む必要があるということです。

 

最初からまやかしのゴールを設定を設定するのではなく、「これだけやれば確実」という明確なもの対して“それに可能な限り近づける”という姿勢。

 

 

ハッキリしたことはわからないから10000時間と書きましたけど、普通ならそれよりもっと手前で実はゴールにたどり着ける場合が殆どです。

 

それこそ、人によって1000時間、500時間、300時間、いろいろあるでしょう。

 

だけど“自分がどのくらい手前かが分からない”から、もう可能な限り近づけていくしかないじゃん、ということになるわけです。

 

わからないゴールを勝手に決めて設定するよりも、個人的にはそのほうが達成可能性は高いように思いますし、

 

実際に僕も、電験2種のための学習期間は1年間でしたけど、合計でどれだけの時間勉強しようか、なんて考えたことは1回もないですし、誰かの数字を参考にしたこともないですし、

 

後から「全部でこれだけ」というのを算出することはある程度可能だったとしても、それが誰の何の役にも立たないのは明らかなのであえて計算していませんが、

 

 

「暇な時間は1分単位で全部勉強に使う」

 

 

という、そういうルールを決めてそれを“習慣”として日常に組み込むというのは徹底していました。

 

 

その発想になると、

 

「合格まで何時間勉強が必要か?」

 

という考えにすらならないわけです。

 

実際僕が電験の勉強をしているとき、毎日決まった“タイミング”では勉強しているけれども、毎日決まった“時間”必ず勉強しようなんて思ったことは1ミリもなくて、

 

結局、どれだけゴールから逆算されて1日の行動に落とし込んで計算されつくされたように見える行動計画を立てたところで、

 

毎日地道に進んでいくこと以上のことはできないのだから、できることだけに目を向けてやるしかないのです。

 

 

いつもより朝1時間早く起きて勉強しようと思っても、実際にはその日その時“起きられなければできない”のだから、

 

そんな未来の不確定条件に左右される計画を立てるくらいだったら、常に「今」に目を向ける習慣として、「その時隙があるならいつでも勉強するぜ」というのを行動指針にしたほうが、続くし確実に長い時間勉強できる、という風に僕は思うわけです。

 

 

そしてなにより、自分に嘘をつかなくて済む。

 

いつもより1時間もはやく“起き続ける”ことがどれだけ人にとって大きな負担を強いるかというのは、

 

やってみたことがある人は、3日目くらいの異常なほどの身体の重さを体感すれば分かると思うけれども、それは人間にとって非常に大きな負担なんですよね。

 

たったそれだけのこと、のように思えるかもしれないけど、たったそれだけのことが信じられないくらい人間の身体には負担になるわけです。

 

実際僕も、過去にそれを「やる」と決めて、何度も「失敗」して、つまるところその度に自分に嘘をついてしまったわけです。

 

これは本当にエネルギーを浪費してしまいます。

 

 

「人間は習慣の生き物である」と言われるように、人間にとって“いつもと違う事”をやるというのは大きなストレスになります。

 

ましてや生活リズムの根源である「睡眠」に対していつもと違うことをやれば、その負担は計り知れません。

 

逆に言えば“いつもやってること”なら人はストレスなくやり続けることができるので、

 

勉強に対してそれを実現してしまえば、もっと言えば

 

「隙あらば勉強する」

 

というのを“いつもの事”としておけば、勉強時間なんてのはあっという間に簡単に確保できるんですよね。

 

 

細かく計算してはいないんですが、たぶん僕は場合は1年の電験2種の学習期間の中で、非常に細かいものまでくまなく含めていけば、1000時間以上は確実にやってると思います。

 

しかもこの中には、1回あたりの勉強時間は10分に満たないようなものも非常に多いです。

 

だけどそれが積もり積もって、それだけの時間を構築しているわけです。
(もちろんここまでくると正確に計測できないから定かではないけれども)

 

 

「時間」

 

という事に関して、確実に言えるのは、

 

“多くの時間を必要とする”

 

程度のぼんやりしたことだけなので、僕らにできるのは「なるべく多く勉強できる工夫をする」しかないわけです。

 

 

 

では長くなりましたが、続いて「参考書」についてです。

 

 

本当に必要な参考書は?

 

ネット上によく転がってる、

 

「こんな人にお勧め!」

 

と、Amazonの広告リンクを張って小銭を稼ぐようなサイトと同じことをしても仕方ないし、それは多くの人にとっては“間違った”選び方なので、

 

ここではあえて、“正しい選び方”という点で解説していきます。

 

 

まず、上記の選び方がなぜ間違いなのか?ですが、これは考えてみれば当たり前だけれども、

 

最適な参考書なんて、人によって違うんですよ。

 

大学の工学部等で真面目に勉強していたようなハイレベルな人なら、試験用の参考書があれば問題なく勉強は進むと思いますし、

 

そうでないなら、たぶんだけれども試験用の参考書では足りない部分が多々出てきます。

 

特に「理解」を必要とする理論や二次試験の科目においては、試験用の参考書で理解を進めていくのは非常にレベルが高いんですよ。

 

僕みたいな工業高校を出ただけの高卒人間や、文系出身の人だったりすると、それだけで理解していこうとするのは軽く心が4回くらいは折れます。

 

 

じゃあ、どうすればいいのか?

 

 

実際に僕が独学でやった上で実感したのは、基本的には“自分で探す”しかない、というのが正直なところです。

 

ネットでもいろいろと体験談的な、経験者は語る的な、そういう情報も溢れていますけど、

 

基本的には誰もが「その人の場合」を語っているものだし、薦めているものなので、それが自分にとって適しているかどうかは全くわからないし、普通は間違っているわけです。そのくらい個人差がある。

 

「こういう人にはこっちがお勧め」

 

的な、なんか選択肢を与えられているから、なんとなく適切に選んだ感じがするだけで、それは文字通り「感じ」であり「風味」でしかなく、実際やってみて、

 

「なんか違う」

 

と、後から気付くのです。

 

 

だからこそ、自分に最も適したものを手探りで探して、右往左往しながら進めていく必要があって、

 

独学なんてのは学習の大半を参考書によって行うのだから、その参考書の選び方というのは正しく選べない時点で致命的なわけです。

 

間違いそのものが致命的というよりも、間違えたならそれなりに後からでもちゃんと修正して最終的には正しく選べる必要があると。

 

決して「人から勧められた」、特にネットでお勧めされているようなものを全て真に受けて、「これがあれば大丈夫なんだ」と錯覚して終わらせない事。

 

 

まあ長々と語ってきましたけれども、つまるところ

 

「本屋に行って探そうぜ」

 

ということです。(結局言いたいことはこれ・笑)

 

電験2種の学習には、比較的専門的な書物を必要とするので、それなりに規模の大きい書店に行かないと選択肢が非常に限られますけど、

 

それでもなるべくデカい書店に行って、できれば資格試験のコーナーだけでなく「電気工学」のコーナーのまで足を踏み入れて、数ある専門書を比較して、都度自分に必要なものを選びながら進めて貰いたいわけです。

 

 

参考までに僕が電験2種で使って大いに役立った書籍類も以下にに列挙しておきますが、これは「僕のおすすめ」であると同時に、あなたにとっての正解というわけでもない、という点にご注意いただいたうえで、学習の判断材料にしていただければと思います。

 

ちなみに、3種の参考書は既に持っている前提ですので悪しからず。

 

 

≪一次試験用≫

 

『基本からわかる電気数学』 (ノマドワークス)
『電験2種一次 これだけ理論』 (電気書院)
『電験2種 徹底マスター電力』 (オーム社)
『電験2種一次 これだけ機械』 (電気書院)

 

主に使用して「役に立った」のがこの4冊です。

 

これ以外は「使っていない」ものもあれば、「使ったうえで要らなかった」ものもありますが、例えば『これだけシリーズ』の電力はちゃんと全部読んだけど、実際の過去問をやっていく中で明らかに掲載情報が少ない感覚があったので、あえて上記を“買い足し”ました。

 

あと『これだけシリーズ』の法規も、全部読んだけどこれはぶっちゃけ「全く要らなかった」参考書の一つです。

 

法規で問われる内容は大部分が3種の参考書でカバーされていて、2種で出題されやすい「特別高圧電線路」の内容があるんだけれども、これは電技解釈の条文をダウンロードしてその章だけを印刷すれば十分に対応できます。

 

『これだけ法規』が「要らなかった」のは、なんとその2種で出題されやすくなるその項目が、ごっそり掲載されていなかったので、これだけはマジでなんのために買ったのかわからないくらい役に立たなかったわけです。

 

あえて買って読み込んだわけじゃないので確かなことは言えませんけれども、他の科目も『徹底マスター』シリーズのほうが必要な情報が掲載されている印象だったので、これから買う人はどっちのシリーズも、もしくはその他のシリーズも、良く見比べることをお勧めします。

 

 

≪二次試験『電力・管理』用≫

 

『%Z法と対称座標法の基礎』 (オーム社)
『電験2種二次試験 電力・管理 精選問題』 (オーム社)
『キーワードで覚える電験2種二次試験論説』 (電気書院)
『実務に役立つ 高圧受電設備の知識』 (オーム社)

 

二次試験になってくると試験用のテキストというのは種類が一気に少なくなり、選択肢が非常に限られてくるが、結局のところ最も役に立ったのは、2番目の問題集です。

 

この問題集は過去21年分の問題が全て掲載されている“極めて貴重な”学習資料の一つで、後ろの方でもお伝えしますが、二次試験の問題は

 

「過去問の焼き回し」

 

が、(ここだけの話し)結構あります。

 

それも10年以上前の問題をそっくりそのまま、計算問題は数字を変えただけ、論説問題に至っては一言一句同じ問題が出題されている、

 

なんてことが、普通にあります。

 

なので、これは経験者の人の多くが語っていますが、“とにかく過去問を遡れ”と。

 

「昔の過去問をメルカリで買え」と言っている人もいるくらいです。
(で、実際にメルカリで見たら値段爆上がりしてるんだけれども。。。)

 

 

それっていうのも、同じ問題がデルからです。

 

実際に僕が受験した令和3年でも、計算問題の一つはたまたま上記の問題集で前日にやっていた問題の「数字が違うだけ」のパターンでしたし、

 

その他の問題も、半分以上は「過去どこかで出題されている」ような、典型的な問題でした。
(それでも合格率は20%届かないのだから不思議なものだ)

 

つまるところ、試験用の参考書というのも、そういう過去問の問題を解説しているにすぎないものが多いので、だったら問題の掲載数が多い上記がおすすめというわけです。

 

 

あと1番目の『%Z法と〜』の本は、電験2種でも重要になる「単位法」という計算、これも「ほぼ毎年出てるんじゃないか?」っていうくらい頻出する単元の一つなんですけれども、

 

これを理解するために、試験用の参考書だと殆ど(少なくとも僕の場合は)無理なので、別に専門の参考書を必要とした、という感じです。

 

 

あと3番目の『キーワードで覚える〜』は論説問題の対策用、

 

最後の『実務に役立つ〜』は、実務人間でない僕にとって需要設備がすこぶる苦手だったので、安心のために詳しく知っておきたかった、という理由で読みました。

 

最後のは、直接試験に役に立ったというよりは「知っておきたかった」程度っていう理由が大きいですが、中には試験でも出るインピーダンスマップの書き方とか、短絡電流の計算の流れとか、その辺は分かりやすかったです。

 

 

こちらも例によって、他に買ったものは数えたくないくらい(苦笑)たくさんあるんですが、あまり「使った」という感覚がないので、お勧めとして挙げるなら上記の4つになります。

 

 

≪二次試験『機械・制御』用≫

 

『はじめての制御工学』 (オーム社)
『パワーエレクトロニクス入門』 (オーム社)

 

この科目は、3種でもおなじみの、

 

「直流機・変圧器・誘導機・同期機」の中から2問と、
「パワエレ」で1問、
「自動制御」で1問、

 

という計4問の出題の中から2問を選択するという問題形式になります。

 

 

ここまでくると、全てを満遍なく学習する必要は無くなってきて、選択したい問題だけ対策すれば良いということにはなるのですが、

 

多くの人が苦手とする「パワエレ」と「自動制御」をどちらも捨ててしまうと、機器の2問の中で1問でも鬼問題が出題されると直ちにKOとなりかねないので、

 

できれば4問中、3つは選択できる可能性を作っておくのがベターです。

 

 

そして、パワエレも自動制御も、とてもじゃないけど試験用の参考書では理解できる気がしないので、別に専用の参考書を模索して、僕の場合は上記の2冊が比較的わかりやすく役に立った実感があるので、この科目ではお勧めの書はその2つになります。

 

ちなみに他の4機器の方は、あえて参考書がなくても、実際に二次試験の過去問に取り組んでみれば、3種の知識のベースがあり、

 

かつ一次試験用の参考書があれば、対策は可能でした。

 

これも、「持ってはいたけどほとんど使わなかった」ので、お勧めには挙げません。

 

 

 

一発合格のための勉強法は?

 

さて、上記では勉強時間の考え方や、参考書の選び方について色々とお伝えしてきましたが、

 

ここからは、もう少し試験に踏み込んだ内容になります。

 

 

まず、このページを読んでくれている人であればもう殆どの人には既知の情報になりますが、電験2種は一次試験二次試験があります。

 

一次試験はマークシート式で、全体の合格率は約25%程度。

 

二次試験は一次を合格した人だけが受験する「記述式」の問題で、合格率は毎年殆ど20%以下。

 

 

つまり、全体を通した合格率は5%以下になります。

 

 

そしてご存知の通り、電験2種には受験資格はありませんが、電験3種の上位互換となる資格なので、
受験する多くの人は電験3種に合格しているか、それに準ずる人が受験します。

 

そのうえで、上記の合格率であるということを忘れてはいけません。

 

 

ただ、一次試験に関しては科目合格もあって、科目合格率に関しては50%を超えています。

 

つまり、4科目をいきなり全部取るのは(3種と同じく)難しいけれども、上手く科目合格制度を使っていけば、割と多くの人が一次試験を突破できているだろうというのが分かります。

 

だけどその一方で、二次試験に関しては、一次試験を合格した人だけしか受験できないという縛りがあるにもかかわらず、

 

“8割以上が不合格”

 

となっているわけです。

 

 

なので必然的に、2種を「取得する」ことを目指すのなら、そのネックとなるのは二次試験ということになります。

 

 

二次試験の合格率が極めて低い理由

 

これは僕が体感として実感したのは、

 

“出題形式の違い”

 

に他ならないように思います。

 

実際に、「問題文だけ」を見れば、一次試験の方が難しい論点が問われているというのはたくさん見受けられるんですけど、

 

論点が難しくても、一次試験はマークシートだから推察できるし、

 

計算問題においても、マークシートであれば答えが選択肢になかった時点で、どこかで計算ミスをしていることを即座に疑えるというメリットがありますよね。

 

これ実は結構重要なポイントなんですけど、記述式問題にはこれがないわけです。

 

ひたすら解いていった結果、それがあっているかどうかを確かめる情報が極めて少ないんですよ。

 

間違いに気付かずそのまま回答することも普通にあり得るし、これは特に“自信のある問題”ほど要注意で、完璧に理解したと思ってスムーズに解けてバッチリだ、というときにあり得ないミスをしていることに「試験が終わった後に」気が付くというのはよく聞く話です。

 

事実、僕自身もそれをやってるんで(苦笑)

 

明らかに簡単で、サービス問題と言っても良いかもしれない問題において、ミスったんですよ。

 

結構大きなミスをしたんですけど、それでも別の問題でミスなく(おそらく)満点回答ができていたので運良く合格できただけで、

 

そういう落とし穴があることに十分に注意を払っておく必要があるわけです。

 

自信のない問題であれば、注意深く隅々までチェックするんですけど、簡単な問題ほど油断してしまうんですよ。

 

 

一次試験の穴埋めマークシートと違って、与えられた問題のみから回答を作っていかなければならない難しさ、というのが二次試験の文脈では良く語られるんですけど、

 

同じ問題を、マークシートで解く、ことと、記述して回答する、事の間には、僕らが思っている以上に大きな隔たりがあることを忘れてはいけません。

 

 

それを除けば、これは僕の実感だけれども、「問われる知識レベルとして」一次と二次はあまり変わらないです。

 

変わるように見えて、実は大して変わらないです。

 

 

二次は計算問題が難しいと言われたりしますけど、それも蓋を開ければ実は一次の理論で普通に出題されるような計算力で解けるものばかりです。

 

 

つまり、「電験2種の取得のために」という目標のために勉強をしていくのなら、

 

徹底的に“二次試験に向けた対策をする”、というのが正解です。

 

 

「まず目の前の一次試験をどうにかしなければ」

 

と思う気持ちは分かるし、もちろんそれは決して論理的には間違いではないのですけど、

 

一次試験の勉強をしている段階で二次試験にも照準を合わせておかないと、最終的に「合格する」というところに届きにくいんですよ。

 

 

一次試験だけ合格して、それを履歴書に書けば就職に有利になるとか、そういう極めて特別な事情がある場合を除けば、当然試験に挑戦するのだから、その資格を「取得する」ことまでが目標であるはずなので、

 

であれば、僕がお勧めする指針は、“徹底的に二次試験”に向けて対策を勧めていくこと。

 

一次:二次 = 3:7

 

くらいの力配分でちょうどいいような感覚です。

 

つまり、一次試験のために勉強する時間の倍以上を二次試験のために勉強する。

 

するとバランスよく、一次も二次もどちらも対策できて、

 

最初から一次に特化して、期間が足りなくてその年の二次を落とし、次の年に向けて1年間余裕を持って対策するつもりが、上記のような「落とし穴」にハマってしまって、結局ダメだったと、そういう事にならずに済む可能性が上がるのかなと。

 

 

ぶっちゃけ、一次試験に関して言えば、理論以外の科目は、

 

“ほとんど暗記”

 

と言っても過言ではないくらいの出題バランスです。

 

だからこういうのは試験対策的には時間をかけてゆっくりやるんじゃなく、短期集中で覚え込んで試験に合わせて調整していった方が遥かに効率が良いんです。

 

どうせ試験が終われば忘れるんだから(爆)

 

だけど、理論や二次試験の計算問題は暗記ではどうにもならない、理解力と計算力と、あと読解力を必要とするような問題が殆どだから、こういうものにこそ時間をかけてゆっくり脳みそに原理原則を馴染ませて、やっていくべきなんですよね。

 

逆に言えば、そこさえ攻略すればもう合格は目の前と言っても良いかもしれない。

 

 

 

電験2種は過去問の焼き回し?

 

さて、次は実際の「試験対策」としては最も重要になると言っても良いかもしれない「過去問」についてです。

 

意外かもしれないんですけど、電験2種の試験は過去問の焼きまわしが“結構ある”

 

特に暗記問題の法規や、電力の一部の問題では、問題文がほとんど一緒で穴埋めの箇所が違うだけ、なんてのもゴロゴロあるし、

 

さらにいえば二次試験の問題も過去20年くらい遡って比較すると、全く同じ問題か、数字だけ変えているものがほぼ毎年どこかで出題されています。

 

だから、20年分を全て模範解答含めて確実に再現できるように練習すれば、実は二次試験はそれだけで合格できるかもしれないのである。

 

もちろん、問題の意味が分からなければ模範解答を理解することもできないから、これは「言うは易し」の典型であるのだけれども。

 

とはいえ、そのくらい過去問の焼きまわしは出てる。

 

だから、過去問をなるべく昔までさかのぼって調べておく(解いておく)ことは、実は重要という言葉で表現してもまだ足りないくらい、超重要なのです。

 

文字通り、重要を超えて重要。重要サイヤ人2と言っても良い。(知らんけど・笑)

 

 

初見で見ると誰もが思う、「こんなん誰が知ってるんだよ」という重箱の隅をつつくような問題っていうのも、実は過去を遡ると“全く同じ”出題があったりもする。

 

電験2種の試験は初見だと非常に難しく広く感じるのですけど、実は蓋を開けてみるとこういう事情があって、

 

“ちゃんと勉強すれば合格できる”

 

ように作られているので、安心してください。

 

やり方を間違えずに、一定の努力と真剣さで取り組めば、「ちゃんと合格できる」ように作られてるのです。

 

傍から見ればものすごく専門的な問題が出題されているように見えて、実は過去問の焼きまわしなのだとしたら、

 

ちゃんと勉強した人だけがそのトリックに気付いて、それを知らない人から見れば「すげぇよアノ人。神だわ。こんな問題わかるなんて。」ってなるわけだ(笑)

 

それだけで一気に資格の品格が上がるんだから面白いですよね。

 

 

まあ、一旦合格してしまえばそういうトリックで「凄い」と思われるし、僕も言ってしまえばそちら側の人間ではあるので、

 

あまりにも種明かししすぎると、凄さが薄まってしまうから気が引けるけれども(冗談・笑)

 

でも、実際はそんなもんなんですよ。トリックさえ見抜けば。

 

 

だから、「電験2種を初受験で一発合格しました」とか、

 

いちおうこの記事を読んでくれる気になってもらうために冒頭で実績アピールしてますけれども、別にそれだけで“凄い”というわけでもなんでもないです。

 

だってそういうトリックなんだから。

 

ちゃんと一定の努力をして真剣に向き合えば、普通の人なら過去問やってるときに気が付くんはずなんですよ。

 

「あっ、この問題!進研ゼミで…」じゃなかった(笑)、「前の過去問でやったやつだ!」って。

 

 

だからこそ僕らが注意すべきなのは、難しそうだからと必要以上に身構えすぎて、よくわからない専門書まで買いまくって、手を広げまくって、重要なところを見失わないようにすることです。

 

 

マジで、電力とか専門書買ったけど全く読まなかったのが4冊ありますからね、うちに。

 

試験で出題される論点が細かすぎて、不安すぎて専門書買ったけど、結局過去問やってれば読まなくてもどうにでもなるものだし、

 

なんだったら問題によってはそういう専門書ですら扱ってないような内容が出題されるんだから、マジでこれは注意しましょう。

 

電力は手を広げすぎない。

 

過去問ベースで、それはつまるところ過去問ベースで作られた参考書を理解する必要はないから暗記して対策しとけば、それでOKだってことです。

 

 

過去問の活用の仕方。

 

さて、上記で「過去問がどれだけ重要か」というのが分かっていただけたかと思います。

 

特に過去問は、

 

「とりあえず5年やっとこう」

 

とか、

 

「10年分やれば流石にいいよね。。。」

 

とか、その程度の認識だったら今すぐ改めてください。

 

この試験は数ある国家試験の中でも、過去問の重要度が半端じゃないです。

 

上記のおススメ書籍で「過去21年分収録」の電力管理の問題集を紹介しましたが、20年分くらいやっておいてやっと安心感が出てくるくらいです。

 

 

そのうえで、じゃあ具体的な「使い方」について注意すべき点が2つあります。

 

 

1、理論は必ず自力で解く

 

暗記すればいいものは、問題文の要旨と答えを暗記しておけば、大抵は問題ないんですけど、

 

理論のような、焼きまわしが殆ど無いような原理原則の理解を問われる内容では、同じ問題がほとんど出題されないので、応用力が大事になります。

 

つまり、「自力で解ける力」がなければ、当然ながら本試験で点数を獲得することができません。

 

過去問を全部解けるように暗記したのに、なぜか本試験で点数が取れない、というのはこの「解ける力」が備わっていないからです。

 

 

だから取り組み方としては、問題と答えを覚えるような不毛なものではなく、あくまで「実力試し」あるいは「実力を鍛える」ためのものとして、どう自力で解いていくかを考えて挑戦して、取り組む必要があります。

 

 

ちなみに僕は、そういうのが大変大好きなので、理論は過去問の段階でどの年のどの問題も満点近く獲得できるようになってましたし、

 

実際の本試験でも得点率94%で合格しています。
(85点/90点満点中)

 

 

これは、ただ過去問をみて問題集や解説サイトの解答を眺めて「理解した気になった」だけだと当然ながら実現できません。

 

 

電験2種の問題には、

 

・解ける必要がある

 

ものと、

 

・覚えておけばいい

 

ものの2種類があります。

 

それぞれに対してやるべきことは異なるので、過去問に取り組む際にはそれらをしっかり意識して使い分ける必要があります。

 

 

二次の計算問題も必ず自力で解く

 

そしてそれは二次試験に対しても、同様です。

 

二次試験はよりハッキリと「“解く”べき問題」と「“覚える”べき問題」がわかりやすく分かれます。

 

電力管理の科目だと、計算問題と論説問題が概ね半分ずつ出題されるんですけど、解くべき問題への対策と、覚えるべき問題の対策は異なるので、やり方を明確に分けて対策する必要がありますし、

 

「解くべき」問題の方は文字通り「解く」必要があるので、そういうのは過去問の段階でも“自力で解けるように”しておく必要があります。

 

 

あと二次試験は記述式なので、回答を一から自分で作成して記述しなければならないわけですけど、これを自力でちゃんとできるように、回答を「作る」練習も含めてやっておきましょう。

 

回答の作り方は公式HPで公開されている模範解答や、それ以外の問題集なんかの模範解答も参考になりますが、
いずれにしてもそのように作ることを練習しておかないと、

 

「解けそうなのにうまく記述できない」
「書きなれてなくて時間が足りない」

 

という二次試験特有の、そして非常に勿体ない落とし穴にはまってしまう可能性が高いです。

 

これは僕の事なんですけど、「漢字が書けそうにないから」という理由で、分かる問題を一つ諦めて、あえて面倒な計算問題の方を本試験で選択して、時間を消費してしまった経験があります。

 

合格したからそれでも結果オーライなのだけれども、普通はそんな勿体ないことで時間と点数を犠牲にすると、それを理由に不合格ということもあり得ない話ではないので注意。

 

そんな馬鹿らしい事にならないためにも、日頃から「書く練習」は欠かさないことを強く推奨します。

 

特に、試験前は過去問を使って集中的に練習しましょう。

 

 

自力で必ず解くというのは一次試験と同じだけれども、二次試験では「自力で必ず回答作成する」というところまで含めて、過去問は取り組んでおきたいです。

 

できれば、論説問題に関しては、過去20年分くらいを遡って、模範解答を完璧に再現できるようにしておけばかなり安心です。

 

 

 

まず何から勉強すればいい?3種との違い。

 

 

さて、上記で長々と電験2種の勉強における概要は注意点を述べてきましたが、

 

あまりに長く語りすぎて頭が混乱してきた人も多いかもしれません。
(本当はもうちょっと簡潔に書きたかったけれども、簡潔すぎるとそれはそれで味気なくて読む気がおきないし。。う〜ん、文章って難しい。。。)

 

 

ま、それはさて置き、最後に上記を踏まえ、具体的な勉強のスタートとして、

 

“まず何から勉強をスタートするべきなのか?”

 

ということについて、僕の経験を踏まえ最後にアドバイス的なものをお伝えして終わりにしようと思います。

 

 

上記でもどこかで書きましたが、2種と3種の大きな二つの違いは、

 

・求められる数学知識が増える

 

ことと、

 

・二次試験への対応

 

というこの2つです。

 

逆に言えば、この2つを攻略できれば大きく合格へ近づくことができるわけですが、
電気の学習を進めると、これら2つを一気に攻略するための「重要単元」が浮かび上がってきます。

 

 

その重要単元というのが、

 

“過渡回路”

 

なんですが、電験2種の学習をスタートする人がまず最初にやっておくべきことというのは、これの理解です。

 

 

科目としては一次試験の理論で必ず1問出題されるものですけど、

 

それだけに留まらず、この過渡回路の理解が「機械・制御」科目の、パワエレと自動制御の分野の土台にもなっています。

 

あと、おそらく「一次試験で最も難しい」単元にもなると思います。

 

 

残念ながら、難しいが故に理論の中でも捨てる人が多いのですが、

 

ハッキリ言います。

 

“過渡回路を捨てて仮に一次試験を受かっても、二次で落ちます。”

 

 

なぜなら、過渡回路が理解できないとパワエレと自動制御も理解できないので、
「機械・制御」の科目がそうとう厳しくなりますし、

 

「電力・管理」科目の方でも、まあ言ってしまえば過渡回路程度の内容を難しいから捨てる、というレベルでは解けない問題が山ほどあります。

 

 

なので、過渡回路ができないと、二次試験にも相当響いてきます。

 

 

だけどこれも逆に言えば、「過渡回路さえどうにかしてしまえば」とも言えるわけです。

 

 

だからまずは当面の目標を、

 

“過渡回路の理解”

 

とするのがいいんじゃないかなと。

 

実際僕も、この過渡回路の理解には最初の段階で相当な時間を使いましたし、

 

相当な時間を使って、ちゃんと理解したからこそ、その後の勉強や対策が比較的に楽になったという実感があります。

 

 

難しい内容は受験生から普通は嫌われるものですけれども、普通では合格できないのです。

 

だって、95%以上は落ちるんですから。

 

普通でない5%以下の人が合格するんだから、普通の人が嫌がることでも果敢に挑戦して取り組んでいく。

 

その気持ちが大事。

 

 

上記の「勉強時間」の項目のところで、

 

“隙あらば勉強する、というのを「当たり前の習慣」にする”

 

ことをお勧めしましたが、

 

 

同じように、

 

“挑戦することを「当たり前の習慣」にする”

 

というのが実現できればどうでしょう。

 

電験2種なんてどうでも良くなるくらいスゲェ奴になってますよ。

 

 

 

ということで、もはやこの記事が電験2種の試験対策の記事なのかどうか、微妙な締めくくりになってきましたけれども、

 

だいたい僕が文章書くとどうしてもこんな感じになっちゃうんで(笑)

 

必要以上に長くなってしまった感は否めませんが、最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

ではまた。

 

 

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