合格体験記 その9

電験三種 合格体験記 その9

こんにちは、資格とっ太郎です。

 

「電験三種合格体験者のリアルな体験談」をご購読いただきましてありがとうございます。

 

少し長いですが、勉強の合間の息抜きにでもお読みいただければと思います。

 

前回、試験当日のお話しをしました。

 

今回は、ショックを引きずりながら帰った後の自己採点のお話しです。

 

それではよろしくお願いします!

 

 

■自己採点

 

 

試験を終え、悲しみの中帰路に就いた僕。

 

家に帰ると早速オカンが「試験どうだった?」と聞いてきます。

 

僕は不機嫌に「わからん」とだけ言い残し、部屋に閉じこもりました。

 

しばらく布団の中でうずくまり、二時間ほど経った頃でしょうか、そろそろ試験の解答速報が出ている頃だろうと思い、とりあえず自己採点をしようと思いました。

 

 

「どうせ落ちてるだろうな・・・」

 

 

ケータイで速報を探し、すぐに速報を見つけると採点を開始しました。

 

持って帰ってきた問題用紙を無造作に布団の上に放り投げ、赤ペンを握り、小さなケータイの画面に目を凝らしながら問題用紙に○×を書きいれます。

 

 

まずは、いちばん自身のあった機械から採点しました。

 

 

結果は・・・

 

 

75点。

 

 

十分に合格ラインを越えていました。
が、ここまでは思い通り。

 

 

問題はここからです。

 

とりあえず、危ない科目の中でも、最も合格の可能性が高い理論を次に採点することにしました。

 

 

結果は・・・

 

 

80点!

 

 

意外にもいちばん自身のあった機械よりも高得点でした。

 

確信は持てなかったけど二択まで絞っていた問題が、かなり合っていたのが大きかったです。

 

 

しかし本当の難関はこの先です。

 

ここまでは、いわば合格の可能性が高いものの採点です、そしてこの先は絶望的な科目の採点に進まなければならなかったので、少し戸惑いがありました。

 

 

「もうこの辺で採点やめとこうかな」と、取りあえず二科目の合格は確信できたところでその後の採点はまた明日にでも、とも思ったのですが、もやもやする気持ちを引きずるのもいやだったので引き続き採点をすすめました。

 

次は、20問中半分の10問しか解けなかった電力の採点を開始しました。

 

 

結果は・・・

 

 

80点!

 

 

これまた意外にも機械より高得点でした。

 

この科目も理論と同じように、二択や三択まで絞った問題がいくつか正解していました。

 

そして、問題の意味すらわからなかった最後の2問が、偶然にもどちらも正解だったため、思わぬ高得点になったのです。

 

この時点で、少しばかり元気を取り戻し「もしかしたらイケるかも?」と、いちばん自身のない法規の採点も一気にすすめました。

 

 

最初の3問が連続で×だったときは「ははっ。合格なんてやっぱり夢物語か・・・」と

 

ちょっとだけ期待した自分に、惨めな感情すら込み上げてきたのですが、全ての採点を終えてみると・・・

 

 

結果は、69点!

 

 

僕は目を疑いました・・・

 

 

もしかしたら、解答を見間違えたのかもしれないと、何度も小さなケータイの画面とにらめっこし、問題用紙の答えと照らし合わせるのですが、間違いありません。。。

 

 

全科目合格点を超えていたのです!

 

 

僕は立ち上がり喜びのあまり踊りだしそうになっているところ、ドン、ドンと僕の部屋に近づいてくる足音が聞こえてきました。

 

 

「ちっ、せっかく人が勝利の舞を踊ろうとしている時に。。。」

 

 

きっとオカンだろうと思った僕は、クールな自分を演じ、とりあえずまだ広げたままの問題用紙をみつめ、赤ペンを握って座りました。

 

 

オカンは扉をあけると、何も言葉を発することなく静かに僕の部屋へ入り、勉強机のイスに腰をおろしました。

 

僕は、クールとは何か?こういう場面では何をするのが正解なのか?と考えるも、採点を終えたばかりのうかれている頭ではなにも思いつかず、そしてどんな言葉を発していいのかもわかりませんでした。

 

 

取りあえず僕は、もうすでに終わったはずの採点を繰り返しました。

 

その間もオカンは一言も口を開きません。

 

 

「なんかしゃべれよ」とつっこみたい気持ちを抑え、意味のない4回目の採点を
進めました。

 

 

沈黙の中、無意味な採点が終わり、取りあえず僕はもうこれ以上の沈黙は耐えられず、「受かった・・・」という言葉を発しました。

 

 

するとオカンは「ウソつけ」と一言。

 

 

オカン・・・そんなに疑わないで。

 

 

不機嫌に帰ってきた息子の姿を見て、ダメだったんだろうなと思う気持ちはわかるけど、おれの気持ちも考えておくれよ。

 

ホントは落ちてるのに、受かったとウソつくなんて、こんなに惨めなことはないじゃないか。

 

 

「いやいや、うそじゃないよ」と、問題用紙を見せると、その疑いは晴れたようですが、あからさまに喜ぶことはなく、「よかったね」と一言残し、クールに立ち去るオカンでした。

 

(きっと、僕のクールを演じる性格は、オカンの遺伝なんだろうな。。。)

 

 

とりあえず、僕の落ち込みは嘘のように晴れ、寝不足だった僕はその日すぐに眠りに就きました。

 

 

そして夏休み明け初日。

 

 

放課後、ゆかいな仲間たちが熱血先生に呼び出され、それぞれ結果を発表しあう事になりました。

 

クマは一科目合格、ラビとキメラは全滅。

 

「まあ難しかったよね。」と熱血先生は労いの言葉をかけ、とりあえず僕に対しては「おめでとう」という言葉をかけてくれ、電験三種ゆかいな仲間たちは解散しました。

 

 

およそ一カ月後。

 

 

「あなたは平成18年度第三種電気主任技術者の試験において合格となりましたので
 通知いたします。」

 

という合格発表の通知が届きました。

 

 

そして免状発行の手続きをして、さらに一カ月後。

 

 

ようやく待ちに待った免状が僕の手元へ届きました。

 

「免状ってこんなに大きいんだ。」と思わせるような大きな紙。

 

なんとも言えないような感動に包まれます。

 

受験して良かった。頑張ってよかった。

 

そんなありきたりな感情が、僕の心の中に込み上げてくるのです。

 

 

その免状は今も僕の実家の机に飾られています。

 

あの時の喜びをけっして忘れることなく。。。

 

 

 

■試験を終えて・・・そして現在へ

 

 

2013年現在。

 

電験三種の資格を取ってもう6年以上は経つだろうか。

 

僕は今、高校生だったあの時の自分にとても感謝している。

 

もし僕があの時、電験三種を受験することがなかったら、U-○ANのチラシを見ることがなかったら、きっと今の僕はここにはいない。

 

資格という形あるものよりももっと大切な“努力すること”を僕に教えてくれたのは他ならぬ電験三種と高校の時の自分である。

 

社会に出てもう6年。

 

周りを見渡すと“努力できること”の大切さが身にしみて良くわかる。

 

社会には「努力を放棄している人」「努力したいけどできない人」がどんなに多いことか。

 

そして、その人たちに待っているのはまぎれもない「それ相応の人生」である。

 

 

大事なのは“資格”そのものよりも“努力した”という過程にあるんだと、今の僕はそう思う。

 

事実、僕は電験三種を持っているが設備の仕事には就いておらず、誰もが知ってる有名企業の製品開発エンジニアとして、高卒ながら大卒並みの給料をもらいながら正社員として働いている。

 

職場には、大学院を出た人ばかりだ。

 

もちろんこの仕事に電験三種は必要ない。

 

しかし、努力したという功績により僕はこの仕事に就けているのだ。

 

そして職に就いてからも真摯に努力を積み重ねてきたからこそ、高学歴のエリート集団のなかでも問題なく働いていられる。

 

努力しながらも不合格に終わった、クマ、ラビ、キメラもまた、誰もが知っている超有名企業の正社員として働いている。

 

 

“努力はどこかで報われる”

 

 

こんなクサい言葉もばかにはできない。

 

一生を、努力できないで終えるのか、それとも努力し続けるのか。

 

両者には文字通り「天と地ほどの差」がその人の人生の結果に生まれる。

 

 

努力を放棄したものには、永遠に幸せはやってこないのだ。

 

 

 

 

「たいした努力もしないである日突然偉い人になれると思う?」

 

By 野比のび太

 

 

 

資格試験は、努力を覚えるのにちょうど良い。

 

ゴールが見える、なにをやればいいかもわかってる、ただひたむきに努力することに集中できる。

 

たとえ不運にも合格することはできなかったとしても、努力したという事実は一生自分の中に残る。

 

そして悔しければまた挑戦すれば良い。

 

努力さえ続けていればきっといつかは合格できる。

 

当たり前のように努力することが身につけば、あなたの人生は自然と豊かになる。

 

 

 

 

「平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、すなわち非凡なのである。」

 

By アンドレ・ジイド

 

 

 

そして僕は今日も努力を欠かさない。

 

新たな夢へと向けて歩みつづけているのだから。。

 

 

 

 

■追記(2016年現在)

 

 

2016年現在、僕はいま27歳です。

 

改めて、僕が3年前に書いたこの体験記を読み返してみました。

 

「新たな夢へと向けて歩み続けているのだから。。」

 

という結びで終わっているこの体験記。

 

3年後の今の僕はこう思っています。

 

「夢を持ち続けてくれてありがとう。
そして、歩み続けてくれてありがとう、努力し続けてくれてありがとう、と。」

 

僕はまた次のステージに立つことができました。

 

 

それは、当たり前の努力を、日々当たり前に行ってきた過去の僕がいるから、
9年前に努力することを獲得してくれた高校生の僕がいたからです。

 

 

そして僕は今、また一歩次のステージへ進むことを“当たり前に”思っています。

 

また何年か後、ここに「追記」として記すことができるように。。

 

 

 

 

・・・おわり

 

 

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